※2023年7月2日に「中野サンプラザ」は閉館しました。閉館前の宿泊記です。
昭和48年(1973)に開館以来、中野のシンボル・・・いや、中央線沿線のシンボルとして人々を見守り続ける「中野サンプラザ」。
コンサートホールやホテル、宴会場やレストラン、ネットカフェにジムまで備える大型複合施設として、長年人々に愛され続けているレジェンド級の建造物。
以前、筆者も4年ほど中野に住んでいた事があり、「中野サンプラザ」には多大なる親しみを感じているわ。
今は中野を離れてしまったものの、現在でも中央線の民として生活する筆者は、毎日、毎日、中央線の車内から「中野サンプラザ」を眺めている。
上り列車では”仕事に行きたくない!!”という確固たる信念と共に、下り列車では”おうちに帰れる!!”とい強い安心感と共に「中野サンプラザ」を毎日眺めている。
筆者の1日は「中野サンプラザ」で始まり、「中野サンプラザ」で終わると言っても過言ではない。(のか?)とにかく、まぁ、「中野サンプラザ」は生活の一部として当たり前に存在していると言いたいのよ。
でも、そんな生活に溶け込む「中野サンプラザ」も、残念な事にもうすぐ閉館してしまうの・・・
中野駅前の再開発により、「中野サンプラザ」の去就が注目されていたんだけど、ついに解体される事が決定し、2023年7月2日には閉館する事になってしまったわ・・・
なんだろうこの虚無感・・・古い友人がいなくなってしまうような寂しさと、不安感が体中を襲ってくるわ・・・もう会えなくなってしまう前に、「中野サンプラザ」と思い出を沢山作りたい!!!!
と、そう思った筆者は、この度「中野サンプラザ」をもっと堪能するべく、「中野サンプラザ」内のホテルに泊まることを決意。
「中野サンプラザ」に足を運ぶ事はあっても、ホテルに泊まる機会はなかったので、存分に思い出を作るため一泊二日で宿泊して来たわ。
【2023年7月2日閉館】「中野サンプラザ」とは?【歴史】
「中野サンプラザ」に泊まる前に、まずは輝かしい「中野サンプラザ」の歴史を振り返っていきましょ〜!
「中野サンプラザ」は昭和48年(1963)6月1日に、「全国勤労青少年会館」として開業。元々は地方から都市に就職した若者向けの勤労福祉施設として、雇用促進団体が運営していたの。
若さ満ちあふれるエネルギーの象徴「太陽=SUN」と、人々が集う場所「ひろば=PLAZA」をあわせ、「サンプラザ」という愛称が生まれたんですって!
そして、勤労福祉施設だっただけあって、館内には若者を対象とした職業相談所や図書館、勤労青年たちが全国各地へ無料で通話できる電話なんかも設置されていた事もあったんだとか!
筆者なんかは、昔からコンサートホールの印象が強いけど、実は地方から東京へ出てきた若者たちの、強い味方でもあったのネ。
その後、2004年には勤労福祉施設の廃止に伴い、中野区が主体となり発足した「株式会社中野サンプラザ」が運営しているわ。
地上20階・地下3階の建物の中には、コンサートホール、ホテル、宴会場、レストランなどが入る大型複合施設として、人々に親しまれているの。
ちなみに、現在は中野区のコロナワクチン接種会場としても使われているという万能っぷり。
【2023年7月2日閉館】「中野サンプラザ」の外観【昭和建築】
チェックインをする前に、「中野サンプラザ」の素晴らしい外観を堪能していきましょ〜☆
何と言っても、この三角形を2つ合わせたような形が、めちゃくちゃアバンギャルドでイカす!
特徴的で目を引く形状は、唯一無二な格好良さがあるわよネ!
設計されたのは、銀座の三愛ビルや竹橋のパレスサイドビルディング、新宿NSビルなんかを手掛けた、林昌二先生。
自分の思い入れを抜きにしても、めちゃくちゃ格好良き建築よね〜、「中野サンプラザ」って。
もぉぉぉおおぉぉ〜!!このイカしたビルが解体されてしまうなんて本当に悔やまれるわ。
裏から見た「中野サンプラザ」。
裏側も抜かりない格好良さ。
昭和のビル特有の柱の感じが大好き♡
どの角度から見てもサイコウにイカしてる!
ちなみに、ココ筆者のお気に入りスポット。
柱の感じとか日陰具合とかが何ともいえず、愛おしくなってくるのよ。
【2023年7月2日閉館】「中野サンプラザ」の内部【昭和建築】
さぁ、外観を堪能した後はいよいよ「中野サンプラザ」の内部に入っていきましょ〜♬
コンサートがある時は、黒山の人だかりになる広場も開放感があって好きよ。
1階の入口を入ると、まず目に入るのがホールへ向かう階段。この階段もイカしてるわよネ〜。
コンサートホールは1階〜4階まであり、2,222席を有しているわ。
「中野サンプラザ」は日本音響協会が選ぶ「優良ホール100選」にも選ばれているレジェンドホールよ。
ちなみに、ミュージシャンのサンプラザ中野くんさんは、アマチュア時代に「中野サンプラザ」で行われた、ヤマハイーストウェストで注目されたことから、芸名をサンプラザ中野にしたそう。
昭和を感じるこの造り、本当に大好き♡
機能的で、デザイン性にも富んでる素敵な造りよね〜。
飾ってある時計もレトロで素敵♡
12月の訪問のため、クリスマス仕様の飾りがアチラコチラに。
「中野サンプラザ」として最後のクリスマスになると思うと寂しいわネ・・・・
ホールの階段の裏には、下り階段あり。
ちなみに、MB階にはネットカフェやお花屋さん、地下には音楽スタジオやフィットネス、ボーリング場などを完備しているわ。
「中野サンプラザ」に行けば、1日楽しめてしまうという素晴らしき複合施設なのよね〜。
いやぁ〜もぅ、この昭和が香る造りが萌えるのよ♡ワクワク感しかないわよネ!
開業50周年記念ガチャもあるよ!
ちなみに、現在「中野サンプラザ」1階エントランスでは、開業50周年を記念して「開業50周年記念ガチャ」を設置。
2023年に50歳をむかえる年に閉館してしまうなんて、残念でしかない・・・
開業50周年記念ガチャは、1回300円。
ガチャの中身は、①3Dクリスタルキーホルダー②立体けしごむ③マスキングテープ④缶バッチ
の4種類!
立体消しゴムとマスキングテープ欲しい!!!
な〜んて思いつつ2回ほどガチャったけど、缶バッチしか出ず。
まぁ缶バッチでも「中野サンプラザ」との思い出になるし、大事にするわ!
ちなみに、ガチャだけでなく、開業50周年グッズなんかもあったみたいなんだけど、筆者が行った時には既に完売してしまっていたわ・・・残念!
開業50周年記念ガチャも、なくなり次第終了するそうなので、ご興味のある方はお早めにチャレンジしてネ!!
【2023年7月2日閉館】「中野サンプラザ」に宿泊!【昭和建築】
さぁ〜それでは、開業50周年記念ガチャを堪能した後は、いよいよ「中野サンプラザ」に宿泊するためチェックインの手続きといきましょ〜☆
「中野サンプラザ」のホテル部分は、16階〜19階までとなっているわ。フロントは16階の為、1階エントランスにあるエレベーターで向かいます。
エレベーターも昭和を感じる素晴らしき造り!
はい、そして16階のホテルエントランスに到着!
鍵を受け取り、お部屋に向かいましょ〜♬
それにしても、この鍵もレトロで良きネ!
お部屋は18階。
古さを感じさせない、すごく綺麗な内装。あまり昭和は感じないわね。
「中野サンプラザ」ホテルの部屋の様子
お部屋の中はこんな感じ。
シングルルームとしては、充分な設備と広さで居心地のよい空間だわ♡
ソファーがあるのも嬉しい!
今回、筆者はレディースルームに宿泊。
レディースルームには、パナソニックの美顔機とナノイードライヤー、体脂肪計が装備されているという、至れり尽くせり具合♡
充実のお茶セットも!(珈琲・ローズヒップ・ジャスミン・緑茶)
そして〜〜〜〜〜!!!ベットサイドにあるライトのスイッチと時計が、まごうことなき昭和感を放っていて、素敵すぎじゃない!?
ホテルに泊まった時、こういう昭和アイテム見つけるとテンション上がっちゃうわよネ〜。
でも、新しいホテルだと、ベットサイドにコンセントや最新だとUSBポートとか付いているけど、ココはやはり昭和スポット、そういったものはないので注意よ!
横のデスクにはコンセントがあるので、寝ながらスマホの充電をしたい場合は、長めのケーブルか延長コード必須。
こちらはバス・トイレ。
なかなかのレトロ具合!でもとっても清潔に保たれていて良きよ。
アメニティも充実!
ボディタオル・コットン・シャワーキャップ・クシ・歯ブラシ・フェイスケア4点セット・入浴剤が装備されているわよん♬
「中野サンプラザ」ホテルの部屋からの眺め
そして何と言っても、「中野サンプラザ」のホテルの部屋からの眺めは最高よ♡
すぐ真下には改装工事をしている中野駅や、再開発真っ只中の中野の街を見下ろすことができるわ。
いや〜でも、眺めは素晴らしいんだけど、刻々と変わっていく中野の様子は、少し寂しくもあるのよネ・・・
建物の老朽化とか仕方がない部分もあるんだけど、街の個性が失くなってしまい残念な気分になっちゃうのよ。
近隣だと新宿西口や高円寺も再開発の工事をしているので、中央線沿線も近いうちにガラリと変わってしまうんだろうな・・・
な〜んて思いながら、バリバリに再開発された西新宿の高層ビル群も眺められるわよ。
そして夕暮れ・・・
右手前のドコモ中野ビルがなければ、ここから富士山が見えるはずなんだけど、残念ながら丁度被ってしまい見られず・・・
そして夜景・・・
「日本の夜景は残業でできている」な〜んてよくいったものよネ・・・みんな仕事頑張れ!!!
中央線は今日も頑張って走っている。
な〜んて、ダラダラしつつ眠りにつきます。
おやすみなさい・・・・
「中野サンプラザ」ホテルで目覚める
そして、ダラダラと「中野サンプラザ」を堪能して、ついに朝を迎えました。おはようございます。
「中野サンプラザ」のチェックアウトは11時のため、かなりゆっくりできるのが嬉しい。(宿泊プランによって異なる)
かなり居心地がよいので、「中野サンプラザ」に住みたくなってしまったわ。
あぁ〜こんな素敵なところが閉館してしまうなんて、改めて寂しさが湧いてきちゃったわよっ!
ちなみに、チェックアウト後に、1階のエントランスで再度「開業50周年記念ガチャ」にチャレンジしたところ、念願のマスキングテープをゲットしたよ☆
【2023年7月2日閉館】「中野サンプラザ」に宿泊してみて。
今回は2023年7月2日に閉館してしまう、「中野サンプラザ」に宿泊してきた様子をお伝えしました。
昭和の建築としてもシンボリックで唯一無二な「中野サンプラザ」。中野という街の個性を牽引してきた存在だけに、閉館そして解体されるのが本当に悔まれるわ。
今回初めて「中野サンプラザ」に宿泊してみて、改めて「中野サンプラザ」の素晴らしさを思い知る事ができたので、より悔しさと寂しさが増してしまった気がするわ・・・
今後、「中野サンプラザ」が閉館するまで、記念コンサートや回顧展なども開く予定があるそう。
お別れの時は刻一刻と近づいているけど、2023年7月2日まで、ますます「中野サンプラザ」から目が離せないわね。
【2023年7月2日閉館】「中野サンプラザ」場所
〒164-8512 東京都中野区中野4丁目1−1
JR中央・総武線/東京メトロ東西線 中野駅 北口から徒歩1分
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