ふわふわのスポンジに生クリームが敷きつめられ、甘酸っぱいいちごがちょこんとのったショートケーキ。いつの時代も人々を魅了する人気の定番商品よね♡
そんなショートケーキは日本が発祥だって知ってた?よくよく考えると紅白のおめでたい日の丸カラーが日本っぽいわよね。(関係ない?)
そんなショートケーキの由来は諸説あれど、発祥のお店として知られるのは、宮内庁御用達の洋菓子店「コロンバン」とぺこちゃんでお馴染み「不二家」なんですって。
今回はそんな2店のショートケーキを食べ比べながら、その歴史にせまってみたわ。
「コロンバン」と「不二家」のショートケーキの歴史。
「コロンバン」も「不二家」もドメジャーな日本の洋菓子店だけれども、それぞれのお店とショートケーキの歴史を少し振り返ってみましょう。
大正13年3月開業「コロンバン」
コロンバンは大正13年(1924)東京の大森で開業しているわ。
コロンバンの創業者・門倉国輝は開業前の大正4年(1915)に宮内庁大膳寮員を拝命。その後大正10年(1921)に菓子製造視察研究のために渡仏しているわ。
フランスにもショートケーキっぽいものはあるけど、しっかりした生地にこってりしたクリームが日本人好みではないとし、「日本人の口に合うものを作りたい!」との思いから日本式ショートケーキを開発したそう。
はっきりした記録は残っていないものの、帰国後にコロンバンを開業した大正13年(1924)から、メーニューには「ショートケーキ」がすでにあったんだとか。
ちなみに余談だけど、筆者は「コロンバン」=「宮内庁御用達」のイメージが強かったんだけど、創業者が大膳寮員をやっていたからなのね!
明治43年11月開業「不二家」
不二家は明治43年(1910)神奈川県の横浜で開業しているわ。横浜という外国人が多い土地柄からか、創業当初からクリスマスケーキが販売されていたんですって!
その後大正元年(1912)には創業者の藤井林右衛門が洋菓子の視察と技術取得のために渡米。
渡米した際にアメリカで食べたショートケーキは、ビスケット状のもので固くザクザクとした食感だったそう。あまり日本人好みではないと考えた林右衛門は、日本式のふわふわのショートケーキを思いついたんですって。
その後帰国し、大正11年(1922)にショートケーキを発売しているわ。ちなみにお値段はひとつ8銭だったとか。
あら、こうやってみると不二家の方が2年早そうね。
いずれにしても同じような時期に渡仏・渡米していて、海外の洋菓子を日本人の為により美味しくしようとする心意気が素晴らしいったありゃしないわ。
先人の努力のおかげで現在の私達はおいしい「ショートケーキ」が食べられることを忘れてはいけないわね。
「コロンバン」と「不二家」のショートケーキ食べ比べ!
歴史を振り返ったところで、さっそく両者を食べ比べてみましょう。
元祖①「コロンバン」のショートケーキ
早速「コロンバン」のショートケーキをいただきましょう!元祖ショートケーキ¥550
なんて美しい形状!やや小ぶりながらも断面が均一に整い、美しさと風格を感じさせるわ。
おいしい!
生地はたまご感が強く濃厚、でもその分生クリームが甘すぎないからくどくない!わりあいあっさりとしていて凄く食べやすいわ♡
たまご感の強さは生地の黄色みが強いところからも感じとれるわね!(上の「不二家」と並んでいる写真を見るとより黄色みがわかるかも。)
元祖②「不二家」のショートケーキ
続いては「不二家」のショートケーキ。プレミアムショートケーキ(国産苺)¥520
「不二家」ではショートケーキの種類が3種類あって、今回購入した「プレミアムショートケーキ」の他に「苺のショートケーキ」と「三角ショートケーキ」があるわ。
余談だけど、先日行われた将棋の叡王戦で藤井聡太さんが「プレミアムショートケーキ」をおやつタイムに食べていたわよ。というか不二家が将棋のタイトル戦を主催していたなんて知らなかったわ。(筆者は将棋のこと全くわかってないわよ。)
これまたおいしい!
「コロンバン」にくらべて、生クリームの甘みが効いていて、生地はふわふわでサッパリ目。ボリュームがあるけど飽きずに食べれちゃう♡
どちらの元祖もおいしい♡
「コロンバン」と「不二家」両方食べくらべてみて思ったこと、それは・・・
ってこと。
それぞれ違った美味しさや魅力があるから、どちらの元祖も素晴らしいわ。こんなおいしい「ショートケーキ」を生み出してくれた両者に感謝!
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