子供のころ、デパートの食堂で食べる「お子様ランチ」に目を輝かせた、って人は多いんじゃないかしら?ワンプレートに美味しいものがたくさん盛られた「お子様ランチ」は最高のご馳走よね♡
そんな最高のご馳走である「お子様ランチ」、実は日本生まれだって知ってた?
今回は「お子様ランチ」の歴史をまとめ、発祥の地へ食べに行ってきたのでレポートするわネ!
【日本生まれ!】「お子様ランチ」の歴史をみてみよう♬
発祥の地に「お子様ランチ」を食べに行く前に、まずは「お子様ランチ」の歴史を紐解いてみましょ!
「お子様ランチ」の発祥の地は、「日本橋三越本店」と「松坂屋上野店」と言われているわ。この2店舗がナゼ発祥の地と言われているのか、さっそくそれぞれの「お子様ランチ」の歴史を紹介するわね。
初の子供用プレート「御子様洋食」を考案!「日本橋三越本店」
昭和5年(1930)12月。日本橋三越本店の食堂部主任であった安藤太郎氏は、子供たちのために、人気のメニューを少しずつお皿に盛った子供用の洋食を考案したわ。
時は世界恐慌真っ只中の暗い時代。「子供たちにはデパートに来て楽しい気持ちになってほしい!」との思いから開発に至ったそう。大人たちも大変なのに、子供たちの事を思って行動を起こすなんて、安藤太郎氏はいい人ネ。
当時のメニューは、富士山型のライスに旗、コロッケにハム、そして果物を添えたものだったみたい。この時から富士山型のライスに旗を立てるスタイルは確立されていたのネ!この旗は三越のマークのものだったので、他店では日の丸などを使用するようになったわ。
おいしいもので溢れたこのメニューは「御子様洋食」と名付けられ、当時の当時の値段で30銭で販売されたの。魅力的な「御子様洋食」は子供たちに支持され大人気メニューとなったわ。
おもちゃ付き!「お子様ランチ」の名付け親「松坂屋上野店」
日本橋三越本店が「御子様洋食」を発売した、翌年の昭和6年(1931)3月。松坂屋上野店がライバル三越に負けじと、同じような洋食プレートを発売したわ。
3月に誕生したこともあり、上野公園の花見客や動物園帰りの親子連れをターゲットにしたみたいね。そして、「お子様ランチ」という名称は松坂屋上野店が発祥。このネーミングが各地に広がり、「お子様ランチ」が全国に広まっていったわ。
そしてなんと言っても松坂屋上野店は、「お子様ランチ」におもちゃを付けた初めての店でもあるの!マックのハッピーセットや、松屋のお子様すきすきセットにもおもちゃが付くのは、松坂屋上野店の「お子様ランチ」があったからこそ、といっても過言ではないのかも!?
おもちゃを付けるアイデアは、グリコのおまけをヒントにしたんですって。おいしいご飯におもちゃまで付いてくるんですもの、「お子様ランチ」は子供たちの心をガッチリ掴むこととなったわ。
【発祥の地】日本橋三越本店と松坂屋上野店の「お子様ランチ」を食べに行こう☆
「お子様ランチ」の歴史を学んだところで、発祥の地である「日本橋三越本店」と「松坂屋上野店」に早速に食べにいってみましょ〜☆
「え、ちょっと待って・・・お子様ランチって子供が食べるものでしょ!?昭和生まれが注文して大丈夫なの?」・・・な〜んて思ったそこのアナタ!大丈夫、安心してちょーだい!
発祥の地である「日本橋三越本店」と「松坂屋上野店」の「お子様ランチ」は大人でも注文できちゃうの!さすが発祥の地よね〜、太っ腹だわ♡
【元祖・子供メニュー発祥の地】日本橋三越本店の「特別食堂 日本橋」で食べる「お子さま ランチプレート」
さぁ〜それでは、まずは元祖「お子様ランチ」の「御子様洋食」を生み出した、日本橋三越本店に行ってみましょ〜♬
日本橋三越本店でお子様ランチが楽しめるのは、本館7階にある「特別食堂 日本橋」。さすがセレブが集まる日本橋三越本店、入口からして格調高い雰囲気!
店内も広々としたゴージャスなつくりで、食事を楽しむ人々も仕立ての良い衣服に身を包んだ、お上品なマダムやダンディーな紳士が多い。そんな中、筆者は完全に浮いてるわ・・・
な〜んて思いつつ、メニューを見てみると、めちゃくちゃカッコいい「お子さま洋食」を発っけーーーーん!!!汽車に乗ってるうえ、煙まで出てるじゃないの!!!コレ、コレ食べたい!!
な〜んて思ったら、このカッコいい「お子さま洋食」はその名の通り「お子さま限定」だそう。大人はたのめないのが残念だわ・・・でも、開発当時の「お子さま洋食」の名で売り出しているところに、歴史を感じてグッとくるわよね。
写真が見切れているけど下に写っている「お子さま ランチプレート」が大人でも注文できるメニュー。メニュー表には「大人の方も注文できます」等の文言が載っていないため、本当にたのんで良いのかちょっとドキドキ。お店の方に確認したら、もの凄くいい笑顔で「勿論です!」と言ってもらえ、一安心だわ。
そしてこの「お子さま ランチプレート」のお値段、なんと¥2750。さすが日本橋三越本店、お子さまメニューも良いお値段がするわね・・・
「お子さまランチ プレート」を注文したら、お店の方が手際よくテーブルセットをほどこし、コーンスープを運んできてくれたわ。いや〜ん、何なのこの高級感!ちょっとドキドキしちゃうんですけど・・・
なんせ普段食事をする場所が、街の洋食屋と中華屋それに喫茶店という筆者は、必死でテーブルマナーを思い出しながらスープをいただく。ほら、もう年齢的にも人の結婚式に出ることもないので、お高い店に行く機会がないと忘れるのよネ、テーブルマナーって。
で、このスープが濃厚でめっちゃおいしい。いや〜セレブキッズたちは、こんなおいしいコーンスープを飲んでいるのネ。筆者が子供のころなんて、クノールカップスープで大喜びだったわよ。
おいしいコーンスープに舌鼓をうっていると、来ました、メイン料理である「お子さま ランチプレート」!
オムレツ・ケチャップライス・ハンバーグ・蟹爪フライ・ナポリタン・ナゲット・フライドポテト・ソーセージ・サラダが入ってボリューム満点♡お洒落なワンプレートランチになっていて、これは大人でも大満足よネ。
発売当時からのシンボル、三越の旗もしっかり立っていて、これはテンションが上がっちゃう♡
んん〜〜〜〜〜ん!!そしてお味がとんでもなく美味しい!!!まずいものがひとつもない!!!
一切の子供だましがなく、本格的な洋食でどれもこれもが素晴らしいクオリティー。それもそのはず「特別食堂 日本橋」の洋食は「東京會舘」が担当しているんですって!いや〜美味しいはずだわ。
そして量が丁度いいもポイント!ワンプレートの食事として満足感が得られるのがよい。ガッツリしていないのに、お子様ランチという性質上、おいしいものが少量ずつ食べられるので満足感が半端ないわ。
そしてなんと「お子さま ランチプレート」にはコーヒーまで付いてくるわ!コーヒー・紅茶、アイスクリームの中からお好みのものを選べるようになっているわよ。
「お子さま ランチプレート」は、お子さま限定の「お子さま洋食」よりはボリュームがあるみたいで、大人の方でも満足できる一品になっているみたい。
発祥の地としてのプライドが感じられる、クオリティーの高い「お子さま ランチプレート」には脱帽よ♡
【お子様ランチの名付け親】松坂屋上野店のお好みダイニング「カトレア」で食べる「キッズプレート」
さ〜ぁ!続いては、「お子様ランチ」の名付け親・そしておもちゃを付けた「松坂屋上野店」に行ってみましょ〜☆
「松坂屋上野店」でお子様ランチがいただけるのは、7階にある「お好みダイニング カトレヤ」。日本橋三越本店に比べると、カジュアル感があり庶民の筆者でも入りやすい雰囲気。
そしてさすが上野というべきか、ディスプレイにはかわいいパンダちゃんの姿がっ♡♡個人的に松坂屋上野店はパンダ押しが激しいので大好き♡
お子様ランチの食品サンプルもしっかり発見!名称は「キッズプレート」よ。折角「お子様ランチ」の名付け親なんだから、「お子様ランチ」の名で売りでしてほしかったかも・・・
まぁ〜でも、”お楽しみの「おもちゃ」付き”と記載されているように、「お子様ランチ」におもちゃを付けた元祖の店として、今でもしっかりおもちゃを付ける伝統には感動しかないわ。
そしてお値段も¥980と安い!!日本橋三越本店の後だと、より安く感じるわネ・・・まぁガストのお子様ランチは¥399〜からあるそうなので、それに比べればさすがに高級だわね。
「お好みダイニング カトレヤ」の店内はかなり広々としている。大きな窓からはふんだんに光が差し込み、とっても居心地がいいわ。お食事している人々も下町のマダムやサラリーマンっぽい人もいて、こちらでは筆者も浮くことはなかったわ(笑)
はいっ!では早速、名付け親であり元祖おもちゃ付きお子様ランチを発売した「松坂屋上野店」の「キッズプレート」を見ていきましょ〜♬
ここで悲しいお知らせがひとつ・・・この「キッズプレート」を大人が注文しても、おもちゃは貰えないみたい・・・
おもちゃが貰えるのを少し楽しみにしていたので、残念だけど仕方がないわね。おもちゃが貰えるのは子供の特権なので我慢しましょう。
おもちゃが貰えないのは残念だけど、この素晴らしい「キッズプレート」を大人でも注文できる事に感謝よ。
お子様仕様のため量は少なめ。でも上野にはおいしいお店がたくさんあるので、近隣で食べ歩きをする時や、少し小腹が空いている時に重宝しそうネ!あと、ご年配で食が細くなった方が「キッズプレート」を注文することも多いみたい。
そして「松坂屋上野店」の「キッズプレート」の中身は、炒飯・肉団子甘酢・海老フライ・アメリカンドッグ・フライドポテト・プリン・オレンジジュースというラインナップ。
炒飯と肉団子甘酢が付いていて、なんとも中華風な仕上がりよね。洋食のお子様ランチとは一線を画しているところが素敵!そんな新しいメニューに挑戦する姿勢に、お子様ランチの発祥の地としてのプライドと心意気を感じざるを得ないわ。
どうでもいいけど、上野といえばパンダじゃない?パンダといえば中国!っーことで中華風なのかしらね?
みんな大好きプリンがついてくるのも嬉しい♡
そして入っているもが全部がおいしいわ!!!まずいものがひとつもないの!!!
日本橋三越本店に比べれば、やや庶民的なんだけど、老若男女嫌いな人がいないんじゃないかと思うほど、安定した美味しさよ。
炒飯や肉団子は日本人好みの中華だし、海老フライはサクッサクぷりぷりでおいしい!アメリカンドックもカリカリでテンションあがっちゃうわ♡プリンは固めの弾力のあるプリンで、すごくレトロで懐かし味ネ。
¥980でこんなにおいしいものがイロイロ食べられるなんて、さすがお子様ランチの元祖である「松坂屋上野店」ね!
【元祖の味】「日本橋三越本店」✕「松坂屋上野店」食べ比べてみての感想
今回「お子様ランチ」の発祥の地である「日本橋三越本店」と「松坂屋上野店」を食べくらべて思った事、それはどちらもめちゃくちゃおいしい♡ということ。
価格帯やメニューの違いはあれど、それぞれがしっかり独自の特徴を出しており、子供だましではない、クオリティーの高い料理を提供している。そんなところに老舗の百貨店、そして発祥の地としてのプライドと誇りを感じ、感動を覚えてしまうわ。
はじまりは「子供たちを楽しませたい」という思いから生まれた「お子様ランチ」、いまや老若男女楽しめる素晴らしい料理に成長しているわ。
そんな素晴らしい「お子様ランチ」を生み出してくれた、「日本橋三越本店」と「松坂屋上野店」には感謝よネ!
みなさまも是非、大人も満足する「お子様ランチ」を、発祥の地で楽しんでみてはいかがでしょーか?歴史を感じながら食べる「お子様ランチ」は、最高のヒトサラになることうけあいよ!
【発祥の地】「お子様ランチ」が食べられる場所
日本橋三越本店「特別食堂 日本橋」
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1丁目4−1 日本橋三越本店 7階
東京メトロ銀座線/東西線 A4出口から徒歩4分
営業時間:11時00分~19時00分(状況により営業時間は変更する可能性もあり)
松坂屋上野店「お好みダイニング カトレヤ」
〒110-8503 東京都台東区上野3丁目29−5 松坂屋 上野店 本館 7階
東京メトロ上野広小路駅・都営大江戸線上野御徒町駅・ JR御徒町駅より徒歩2分
営業時間:11時00分~20時00分(状況により営業時間は変更する可能性もあり)
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