今ではすっかり喫茶店や洋食店の定番メニューとして、老若男女に愛される「ナポリタン」。
「ナポリタン」という名前ながらイタリアのナポリではなく、日本発祥の洋食なのは有名なところよネ。
でも、そんな日本の洋食「ナポリタン」の発祥が、横浜にあるって知ってた?しかも、発祥の地と言われている場所が、横浜には2店舗もあるのよ!
そんな「ナポリタン」発祥の地と言われる場所は、横浜を代表するクラシックホテル「ホテルニューグランド」と、横浜を代表する洋食店「センターグリル」。
今回は、「ナポリタン」の歴史を学ぶとともに、発祥の地と言われる「ホテルニューグランド」と「センターグリル」のナポリタンを、食べ比べてきたのでレポートするわネ☆
【みんな大好き!】横浜発祥の「ナポリタン」の歴史を学ぼう!
発祥の地に「ナポリタン」を食べに行く前に、まずは「ナポリタン」の歴史を紐解いていきましょ☆
まず、「ホテルニューグランド」と「センターグリル」がなぜ発祥の地と呼ばれているのかも気になるわよネ!
それでは早速、なぜこの2店舗が発祥の地と呼ばれているのか、それぞれの「ナポリタン」の歴史を振り返ってみましょ〜。
【発祥の地①】はじめて「ナポリタン」という料理が生まれた場所・「ホテルニューグランド」【歴史】
まずは、「ナポリタン」という、エクセレントな洋食を初めて考案したと言われているのが、横浜、いや日本を代表するクラシックホテル「ホテルニューグランド」よ。
「ホテルニューグランド」は昭和2年(1927)に開業した、横浜の山下町にある老舗ホテル。
そんな「ホテルニューグランド」は、戦後7年間GHQに接収されていて、多くの将校やその婦人たちが滞在していたの。
滞在していた将校やその婦人たちは、アメリカから持ち込んだ軍用保存食にあった、スパゲッティに塩と胡椒で味付けをして、トマトケチャップで和えたものをよく食べていたわ。
それを目の当たりにした当時の「ホテルニューグランド」の二代目総料理長入江茂忠は、具なしのケチャップだけ和えたスパゲッティは味気ないと考え、具材を入れることを思いついたの。
そこで、生トマト・タマネギ・ニンニク・トマトペースト・オリーブオイルでトマトソースを作り、炒めたハム・ピーマン・マッシュルームを加えてソースで和えたスパゲッティを作り出したの。
この料理は、中世のころイタリア・ナポリの屋台で庶民向けに売られていた、トマトソースをかけたスパゲティをヒントに、「スパゲッティナポリタン」と命名されたと言われているわ。(※諸説あり)
そして具材を見てもわかるように、「ホテルニューグランド」が生み出した「スパゲッティナポリタン」は、トマトソースで作られており、トマトケチャップは使われていなかったのよ!
ただ、ナポリタンの柔らかめの麺を生み出したのは「ホテルニューグランド」。7割ほど茹でたパスタを5〜6時間ほど冷ますことで、もっちりとした食感を出すという一手間加えることを思いついたそう。
パスタはアルデンテ、アルデンテ、言われるけど、日本人に馴染みがあるのは、「ナポリタン」の柔らかい麺の食感なのよネ〜。
\⬇「ホテルニューグランド」の歴史についてはこちらもどーぞ!⬇/
あっ、そうそう!「ホテルニューグランド」は、「スパゲッティナポリタン」だけではなく、「プリンアラモード」や「シーフードドリア」の発祥の地としても知られているわ。
流石、老舗のクラシックホテル!興味深い歴史が盛り沢山よ。
\⬇「ホテルニューグランド」の「プリンアラモード」と歴史についてはコチラ!⬇/
\⬇「ホテルニューグランド」の味は、お家でも楽しめちゃう!⬇/
【発祥の地②】ケチャップ味の「ナポリタン」が誕生した場所・「センターグリル」【歴史】
続いては、もうひとつの発祥の地と言われている、横浜を、いや日本を代表する洋食店「センターグリル」の「ナポリタン」の歴史をみていきましょ。
「センターグリル」は昭和21年(1946)に開業した、横浜は野毛にある老舗の洋食店。
「センターグリル」は戦後の食糧難の時代に開業。創業者の石橋豊吉は「栄養のあるものをたくさんの人に食べてもらいたい。」という思いから、ボリューム満点のメニューを生み出していったわ。
そのメニューのひとつに、「ナポリタン」があるの。実は「センターグリル」では、開業当時からケチャップを使った「ナポリタン」を提供していたの!
当時、ホテルで使われたいたような生トマトは高価で、街の洋食店では中々手に入らなかったことから、「センターグリル」では開業時からケチャップを使っていたと言われているわ。
「ナポリタン」という料理自体の発祥は「ホテルニューグランド」だけど、「ケチャップを使ったナポリタン」の発祥は「センターグリル」で間違いないわネ。
元々「センターグリル」の創業者である石橋豊吉は、「ホテルニューグランド」の初代総料理長である、サリー・ワイルが経営していた「センターホテル」で働いていたそう。
その縁もあり、「スパゲッティナポリタン」を生み出した、「ホテルニューグランド」の二代目総料理長入江茂忠とも親交があったみたい。
そのため、「センターグリル」の開業後も、入江茂忠からアドバイスを受けていたとも言われているわ。
もしかしたら、アメリカ将校たちが食べていた、スパゲティに塩胡椒で味付けし、ケチャップで和えたものの話を聞いていたりしたのかしら?
なんだか、こうして発祥の地の歴史を見てみると、興味深い事実がたくさんあるわよネ!
あっ!ちなみに、「センターグリル」という店名は、創業者の石橋豊吉が「センターホテル」で働いていたことから、この名前がついたと言われているわ。
\⬇「センターグリル」の味は、お家でも楽しめちゃう!⬇/
【発祥の味を食べ比べ!】「ホテルニューグランド」と「センターグリル」の元祖・ナポリタンを堪能!
「ホテルニューグランド」と「センターグリル」の「ナポリタン」の歴史を学んだら、いよいよふたつの発祥の地で「ナポリタン」を味わっていくわよ♡
【発祥の地①】「ホテルニューグランド」の「スパゲッティナポリタン」を味わう!
まずは「ナポリタン」という、エクセレントな食べ物を生み出した「ホテルニューグランド」に潜入よ!
「スパゲッティナポリタン」がいただけるのは、「ホテルニューグランド」本館一階にある、コーヒーハウス「ザ・カフェ」。
流石ハイクラスなクラシックホテルなだけあり、格調高い雰囲気♡
ちなみに、「ホテルニューグランド」本館は、創業当時の建物が使われていて、クラシカルな昭和建築も見どころのひとつ♡
「スパゲッティナポリタン」がいただける、コーヒーハウス「ザ・カフェ」の横には、ホテルの顔である大階段がお出迎えしてくれるわ♡
嗚呼、美しすぎる♡
そして「スパゲッティナポリタン」がいただける、コーヒーハウス「ザ・カフェ」の店内からは、山下公園を望むことができる最高の立地。
こんな素敵な場所が発祥の地だなんて、やるわね、「ナポリタン」。
はい、そしてこちらが「ホテルニューグランド」特製の「スパゲッティナポリタン」(¥1980)よ♡
ちなみに筆者は、この後「ホテルニューグランド」が発祥のもうひとつの名物「プリンアラモード」も注文するため、少なめを注文。(少なめも普通も料金は変わらず。)
んまぁ〜なんて美しく高貴な「スパゲッティナポリタン」なのかしら!
高級な具材がたっぷりと使われており、生のマッシュルームやハム(というか肉?)がゴロゴロとしているわ。
筆者が普段食べている、庶民的な「ナポリタン」とは、確実に一線を画しているわネ。
パルメザンチーズもこうして器に盛られると、品格を感じるわよね。(まぁ実際に高級なんだろうし。)
そして、当然のことながら、お味は勿論バッチグーよっ!
玉ねぎやセロリを炒めた甘みと、ほどよいトマトの酸味がマッチして、最高のハーモニーを奏でているわ。
具材のひとつひとつとモッチモチの麺が、トマトソースに絡みあい、食材の香りと風味が口に入れた瞬間ふわっとひろがる。
嗚呼・・・なんて美味しいの!
普段筆者が食べている、ケチャップもりもりの「ナポリタン」とは明らかに違うのに、これもちゃんと「ナポリタン」なのよ。
流石、初めて「ナポリタン」を生み出した発祥の地、歴史とプライドを感じる素晴らしき美味しさだわ。
【発祥の地②】「センターグリル」の「太麺パスタのナポリタン」を味わう!
さぁ、続いては、ケチャップを使った「ナポリタン」を生み出した、「センターグリル」に行ってみましょ〜☆
「センターグリル」の最寄り駅は、JR・横浜市営地下鉄の桜木町駅。
店内に入ると、”米国風 センターグリル 洋食”のイカした看板と、可愛いクマさんがお出迎えよ。
「センターグリル」には筆者も何度か来た事があるんだけど、平日でも常にお客さんで賑わっているかなりの人気店。
この日筆者は、お店がオープンする11時に一番のりで入店したので、写真には他のお客さんが写っていないものの、この後すぐに満席になっていたわ。
余談だけど、「センターグリル」は「ナポリタン」だけじゃなく、「オムライス」なども美味しいのでオススメよ♡
まぁ、でも今回は発祥の味を食べ比べるため勿論、「太麺パスタのナポリタン」(¥850)を注文。
ボリューミーなのにこのお値段!!かなりのお手頃価格で有り難いかぎり♡
創業者の石橋豊吉の「栄養のあるものをたくさんの人に食べてもらいたい。」という思いを、令和の今でも受け継ぐナイススピリッツよね!
しかも、一緒に写っているアイスコーヒーは、なんと¥300というお安さ。
「センターグリル」の「ナポリタン」はメニュー名の通り、かなりの太麺。
具材もハムや玉ねぎマッシュルームにピーマンと盛りだくさん♡
もぅぅううう〜〜!こちらのお味も、勿論当然のことながらバッチグーよ♡
もっちもっちの太麺と甘めのケチャップがたっぷりと絡み合い、最高の風味と食感♡
ケチャップを使った「ナポリタン」の元祖なだけあり、どこか懐かしさを感じつつも、洗練された美味しさが最高!
口に入れて噛んだ時に、玉ねぎやピーマンのシャキッと感と太麺のもちっと感が、いい感じにマッチして食べごたえもよろし。
本当、この太麺のもちもち感は、クセになっちゃうのよネ〜♡
ケチャップを使った「ナポリタン」を生み出し、世に広めた元祖のお店だけあり、流石のクオリティの高い一品だわネ!
【ナポリタン発祥の地】「ホテルニューグランド」と「センターグリル」を食べ比べてみて。【歴史】
今回は「ホテルニューグランド」と「センターグリル」、ふたつの発祥の地で「ナポリタン」を食べ比べてきた様子をお伝えしたわ。
「ホテルニューグランド」は、「ナポリタン」という食べ物を生み出した地なだけあり、伝統とプライドを感じる、高貴で美しい「ナポリタン」だったわ。すべての「ナポリタン」の源流は、ココから始まったと思うと感慨深いわよネ!
「センターグリル」は、初めて「ナポリタン」にケチャップを使っただけあり、庶民的で馴染み深さもあるのに、歴史と伝統を感じる洗練された「ナポリタン」だったわ。市井の人々が「ナポリタン」を手軽に楽しめるようにケチャップを使い、世に広めた功績に感謝しかないわよネ。
そんな全く違った魅力のある発祥の地の「ナポリタン」。今回それぞれを食べ比べて思った事・・・それは”どちらも美味しい♡”というコト。
いまでは国民食と言っても過言ではない「ナポリタン」。歴史を知って元祖の味を堪能すると、今まで以上に「ナポリタン」が好きになってしまったわ♡
ぜひ皆様も発祥の地で「ナポリタン」を堪能してはいかがかしら?
【発祥の地】「ナポリタン」が食べられる場所。【歴史】
【発祥の地①】ホテルニューグランド・コーヒーハウス「ザ・カフェ」
〒231-8520 神奈川県横浜市中区山下町10 ホテル ニューグランド本館1F
みなとみらい線 元町・中華街駅 徒歩3分
JR根岸線 石川町(元町・中華街)駅 徒歩15分
営業時間:10時00分~21時30分(L.O. 21:00/※コースのラストオーダーは20:30)
(営業時間は状況により変更となる可能性あり。)
【発祥の地②】「センターグリル」
〒231-0063 神奈川県横浜市中区花咲町1丁目9−3
横浜市営地下鉄/JR根岸線 桜木町駅 A4出口から徒歩3分
営業時間:11時00分~20時00分(月曜定休日/営業時間や営業日は状況により変更となる可能性あり。)
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