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【谷中】昭和レトロモダンな喫茶店「カヤバ珈琲」で耽美な時間にひたる朝

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【谷中】昭和レトロモダンな喫茶店「カヤバ珈琲」で耽美な時間にひたる朝 台東区
【谷中】昭和レトロモダンな喫茶店「カヤバ珈琲」で耽美な時間にひたる朝
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昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶
霊園なのに清々しさを感じる谷中霊園

谷中霊園に親しみを感じるのは、おそらく向田邦子さん脚本の昭和の名作ドラマ「寺内貫太郎一家」のせいだろう。

「寺内貫太郎一家」は谷中霊園のそばにある「寺内石材店(通称:石貫)」を舞台に、頑固一徹の昭和親父・寺内貫太郎とその家族や従業員、ご近所さんたちとの悲喜こもごもを描いたヒューマンドラマだ。

いまで言ったら貫太郎は完全に”毒親”なんて言われてしまいそうだけど、なんだかんだで人情家で愛情深い貫太郎と、それぞれを思いやる家族の姿はぐっとくるものがあり、現代では薄れつつある家族の姿は、ちょっとうらやましかったりもする。

なんてことを考えながら、やってきました、都内屈指の霊園・谷中霊園。

無駄な前置きが長くなりましたが、今回は谷中霊園からもほど近い、谷中の人気カフェ「カヤバ珈琲」へ行ってきましたよ!

超人気のカフェなだけあり、今更筆者が取り上げることもなかろうが、昨今のインバウンド需要の高まりを受け、外国人にも人気もあるようなので、行きづらくなってしまう前に、ここらでじっくり堪能してきた次第です。

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【谷中】昭和レトロな純喫茶「カヤバ珈琲」の外観

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶
モダンな出桁造りの「カヤバ珈琲」の外観。こじんまりとしているものの風格を感じるその姿は、素通りできない美しさを感じる。

雰囲気たっぷりの谷根千エリアの中でも、いっそう目を引くカフェが今回の目的地「カヤバ珈琲」。

この建物は元々は大正5年(1916)に建てられた出桁造りの町家で、昭和13年(1938)に榧場伊之助氏により喫茶店「カヤバ珈琲」としてオープンしたもの。氏亡き後も奥様や養女がお店を切り盛りして、70年近く人気の喫茶店として繁盛していたのだそう。

その後、平成18年に養女、平成19年に奥様がご逝去され、現在の「カヤバ珈琲」は平成20年(2008)にNPO法人たいとう歴史研究会とSCAT THE BATHHOUSEが建物を借り受け、平成21年(2009)に新たにカフェとして開業したもの。

歴史的な建物を残しつつ、先代の意思を継ぎ素敵な喫茶店を残すなんて、ロマンチックで良い取り組みじゃない?古いものが忘れ去られ、取り壊される昨今、こういうふうに受け継がれる姿にはぐっときてしまう。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶
周りには鉄筋コンクリート造のマンションが立ち並び、ここだけタイムスリップしてきたみたい。

あ、そうそう、ここ「カヤバ珈琲」は、下町のバイブル「こち亀」の作中や扉絵にも登場している。

まず64巻に収録されている「50年目のロマンス」では、50年ぶりに日本にやってきた画家のおじさんの初恋相手を探す物語の背景として登場しているし、196巻に収録されている「マルチヘリの時代」では扉絵として描かれている。

この辺りには古い建物がちょこちょこ残っているけど、中でも「カヤバ珈琲」は印象深く、最高な被写体になるのはわかる気がする。

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⬇こち亀聖地巡礼⬇

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

だってこんなに素敵な建物、シロートの筆者でさえ描きたい衝動に駆られちゃうもん。

建物の造りは日本古来の出桁造りで建てられているものの、煉瓦の壁や扉の形などはモダンな舶来の風を感じさせ、その凛とした美貌にはうっとりとしてしまう。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

光に包まれた黄色い看板も印象的。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

そして最高にレトロで瀟洒な看板も、素敵すぎて失神しそう。

今はメニューにはない”あんみつ”の文字が、「カヤバ珈琲」の歴史と伝統を感じさせる。

【谷中】昭和レトロな純喫茶「カヤバ珈琲」の店内

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

素晴らしき外観を堪能したら、いよいよ店内に潜入!

「カヤバ珈琲」の客席は1階と2階に完備。

1階はテーブル席になっていて、大きな窓からはふんだんに光が差し込み、とても清々しい。

大正から昭和初期にかけての、耽美な物語に出てきそうな雰囲気で、なんだかどきどきしてしまう。

控えめに言って、この雰囲気、好きすぎる。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

雰囲気あるテーブル席の横には、リノベーションされたお洒落なカウンターが。

レトロモダンな感じが歴史的建造物の風情にマッチし、とびきりお洒落!

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶
2階に上がる階段横には靴箱が完備。ちなみに筆者はショートブーツを履いていったため、むりやり靴箱に詰め込む羽目になった・・・

さてさて、今回筆者は念の為予約をとっていったからか、2階席に案内されることになった。人気店のため、確実に入店するには予約をおすすめする。

ちなみに、当日予約は受けていないようなので、お早めに予約しましょう!

あ、そうそう、2階席は座敷のため土足厳禁!

訪れるときは、靴下に穴があいていないか入念なチェックを忘れずに!

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

階段の急さ加減が、いかにも昔の日本家屋といった感じ。

年とともに年々上るのがしんどくなるのは否めないが、この傾斜にノスタルジックを感じ、妙にぐっとくるもの。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

階段を上ると、二間続けた座敷が登場。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

2階も1階同様に大きく取られた窓から、たっぷりの光が差し込んでいる。

それにしても、この日筆者は朝9:00に予約をして入店しているのだけど(開店は8:00)、平日にも関わらずすでに座席は満席に!(お客さんの姿は消しゴムマジックで消してます)

そして半分は外国人のお客さんで、いかにインバウンド需要が高いかを思い知らされる・・・

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

まぁでもこんな完全なるジャパニーズスタイルは、外国人に受けるのも納得。

バリバリの日本人である筆者は、このジャパニーズスタイルの居心地が良すぎて、できることなら畳に大の字で寝っ転がりたいぐらい。

【谷中】昭和レトロな純喫茶「カヤバ珈琲」のメニュー

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶
英語のメニュー。英語が読めない筆者には不要・・・

さすが外国人にも人気の「カヤバ珈琲」。メニューも日本語と英語の2種類が用意されている。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶
日本語のメニュー。こっちなら読める。

ただ、インバウンド需要があるとはいえ、昨今話題の”インバウン丼”のようなインバウンド価格ではなく、フードメニューは1000円台と比較的良心的。(まぁ、筆者がよく行くような、昔からある昭和の喫茶店に比べたら高いのですが・・・・)

【谷中】昭和レトロな純喫茶「カヤバ珈琲」のたまごサンドとコーヒーフロート

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

さあさあ、そんな「カヤバ珈琲」で今回いただくのは、たまごサンド(1400円)コーヒーフロート(850円)

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

たまごサンドは「カヤバ珈琲」の一番の人気商品。

メインのたまごサンドを引き立てるように、スープとサラダがワンプレートにセットされている。

ごく軽〜く温められた、ふわっふわなパンの中にはたまご。たまご焼きタイプの上品なたまごサンドだ。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

そしてお味はもちろんバッチグー。

見た目通りの上品で、優しい味わいのたまごサンド。

もっちりとしたパンにはマヨネーズが塗られ、たまご焼きとの相性は抜群♡

見た目も美しくお味も最高なたまごサンドは、お腹もこころも満たしてくれる最高の一品だ。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

そしてコーヒーフロートのお味だって、もちろんバッチグー。

珈琲は香りが良く苦みが効いているため、大人の味わいのコーヒーフロートになっている。

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

そこへきてのあま〜いアイスクリームが、いいバランスで甘美な気分へと誘ってくれる。

とってもバランスのよいコーヒーフロートで、フロート好きの筆者からすると、かなり満足度が高め◎

昭和レトロ研究所 カヤバ珈琲 レトロ喫茶

「カヤバ珈琲」には、たまごサンドやコーヒーフロート以外にも美味しそうなメニューが沢山あって、選ぶのに迷いに迷ってしまった。

たまごサンドとコーヒーフロートがこんなに美味しいんですもの、他のメニューも間違いなく美味しいんだろうなぁ・・・・

プリンなんかのデザートもあるから、今度はそれを食べに来なくっちゃ。

食べ物も美味しく、レトロモダンな素敵な空間で過ごす時間はかなり贅沢で、朝から気分がよくなっちゃった◎

【谷中】昭和レトロな純喫茶「カヤバ珈琲」場所・詳細

〒110-0001 東京都台東区谷中6丁目1−29

東京メトロ千代田線根津駅から 徒歩10分

JR日暮里駅から 徒歩10分

JR鶯谷駅から徒歩12分

営業時間:8時00分~18時00分(火曜日定休日)

禁煙

⬇予約⬇

カヤバ珈琲 | トレタかんたんウェブ予約
東京都台東区谷中6-1-29 / 0343613115

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