東京都北区赤羽にある2大団地群の赤羽台団地と桐ヶ丘団地。赤羽台団地は近年の建て替えにより昭和の団地の面持ちが消えてしまったけれど、桐ヶ丘団地には昭和の雰囲気がまだまだ残っているわ。
とはいえ、桐ヶ丘団地も現在全面建て替えに向けて順次取り壊しが進んでいて、今の昭和感が味わえるのも時間の問題。
これは今のうちに写真に収めておかなければ!・・・ということで、今回は現在の「桐ヶ丘団地」を見学・撮影してきた様子をお伝えするわ。
初期の「モヤモヤさまぁ~ず2」で放送されて以来の人気スポット・「桐ヶ丘中央商店街」とその周辺であるE棟近隣のまだ建て替えられていない場所を中心に周ってきたわよ。
☆都営桐ヶ丘団地とは?(桐ヶ丘アパート)☆ 桐ヶ丘団地は昭和29年(1954)から昭和51年(1976)にかけて、旧陸軍赤羽火薬庫などの跡地に建設された都営団地。都営桐ヶ丘アパート・桐ヶ丘一丁目アパートなどを総称して桐ヶ丘団地と呼ばれる。 団地内には商店街(桐ヶ丘商店街)や公共施設が設けられており、建て替え前は総戸数5,020戸・146棟あった。 JR赤羽駅から徒歩15分ほど。 ちなみに近隣の赤羽台団地(現・ヌーヴェル赤羽台)は日本住宅公団(現・UR)が建設した団地。
【桐ヶ丘団地の顔】みんな大好き!「桐ヶ丘中央商店街」
さぁそれでは桐ヶ丘団地周辺を散策していきましょう。まずはみんな大好きな昭和スポット「桐ヶ丘中央商店街」から行ってみましょ♬
冒頭でも書いたように初期の「モヤさま」で取り上げられて以来、人気(?)の昭和スポットとなったわ。商店街の入口は1階が店舗・2階は住宅という、下駄履式団地になっているわ。
歴史を感じる商店街のエントランス。”昭和27年から皆様と共に”と書かれた幟があるけど、「桐ヶ丘商業協同組合」自体は桐ヶ丘団地造成前から存在していたみたい。
昭和の雰囲気満載のエントランスは、見ているだけでワクワクしてしまう。
下駄下部分はシャッターを下ろした店舗もあり、少し寂しい。
”たばこは心の日曜日”なる現代では考えられない看板も健在。
味のある”鍵作成 防犯”の看板もイカす!
下駄履き式団地に挟まれるように、低層店舗が配置されている。こじんまりとしているものの、開放的な作りになっていて、お買い物も楽しくなりそう。
高度経済成長期の桐ヶ丘団地には、多くの若い夫婦や子供たち住んでいたわ。現在は高齢化が進み、商店街もいささか閑散とした雰囲気。当時は多くの人で賑わっていたんだろうな・・・
ポツポツと現役の店舗もあるけど、ほぼシャッター商店街と化してしまっているわ・・・
以前テレビ番組で芸能人がシャッターアートを施す企画があったようで、色とりどりの絵が描かれていたわ。シャッター商店街ながら、少し明るくなった印象ネ。
あ〜〜〜この看板好きすぎる♡おいしいパンと洋菓子が沢山売っていたんだろうなぁ。現役時代に「パン&洋菓子 タカハシ」さんに訪れてみたかったわ。
実は筆者、10数年ぶりに桐ヶ丘中央商店街に足を踏み入れたんだけど、以前訪れた時には既に「タカハシ」さんは閉まっていた気がする。いつごろ閉店したのかしら?
柱の装飾も素敵♡この無駄に豪華なところに昭和を感じるのよね〜。
こちらの「オーム電機」さんの看板もいい味出しているわ。萌ポイントがたくさんあってワクワクしちゃう♡
まず、”ナショナル”の表記とマーク!今では絶対に見ることのない”ナショナルブランド”にはテンションが上がるわネ♡最近のナウなヤングはパナソニック=ナショナルって知っているのかしら?
そして東芝のロゴも昭和!おまけに”東芝カラーテレビ”の表記が、白黒からカラーに変わった頃の歴史を感じて感慨深いわね!
で、お店の電話番号表記が当然のように、市内局番が3桁なのも萌えるのよネ〜♡
※平成3年(1991)までは東京の市内局番は3桁でした。(現在は4桁)
「モヤさま」で取り上げて以来、話題のおもちゃ屋「ふくしま」さんは今でも現役!
昔は多くの子供たちが楽しんだであろう遊具が、ひっそりと佇み哀愁を誘うわね。
こっちの遊具には「中止」の張り紙が貼っていなので使用できるみたい。まぁ、お年寄りばかりのこの商店街で、”10㎏まで”と書かれた遊具に乗れる人もいなかろう・・・
あきらかに10円から20円に値上がりしたでしょ?まぁ物価の上昇はしょうがないわよね。
そして、こちらは低層店舗の裏側。んん〜〜ん味しかないほど激渋の昭和感!
桐ヶ丘中央商店街に入る小道も味がありすぎる!そして「たばこ」の看板が多い所に昭和の面影を感じるわね。
良いお肉!
こちらは下駄履き式団地の住居部分へ登る階段。ここはまだ何名か居住者さんがいるみたい。
使われなくなった錆びたダストシュートの哀愁感がスゴイわね。
ちょっとお邪魔します・・・
桐ヶ丘中央商店街が一望できる中々の絶景スポット!
【昭和の団地】昭和感満載!「都営桐ヶ丘アパートメント」
桐ヶ丘中央商店街を堪能したあとは、桐ヶ丘団地をみていきましょ♬正式には「桐ヶ丘アパートメント」なんだけど、ここでは桐ヶ丘団地の名称で統一させてちょうだい。
桐ヶ丘中央商店街の隣にあるE棟は、まだ取り壊し工事が行われていないため、昭和の団地が楽しめるわよ!
道路側にあるこの辺りは居住者も多く、のんびりした良い雰囲気。
庭部分も広く贅沢なつくりよね〜。
建物の古さはあるものの、植栽を植えているお宅もあり明るい雰囲気ネ。
団地らしい小道もいい感じ。ここから少し奥に入っていく。
歩道も広くとられていて散歩するにも最適じゃない。
E棟の中でも奥側にある辺りはだいぶ立ち退きが進んでいるみたい・・・
錆びれたダストシュートが少し寂しい。
ココは完全に立ち退きが済んだ棟。蔦が張り、全ポストにはガムテープが貼られ、完全に廃墟と化しているわ。
貼られた工事の予定には令和2年5月上旬から令和3年2月上旬となっている。かなり工事は遅れているみたい。
ちょっとお邪魔します・・・
覗き穴が窓式からドアスコープに付け替えられたドアに歴史を感じる。
階段を登ってみると、匂いが完全に廃墟(?)。昔はここから美味しそうなご飯の匂いが漂っていたのかと思うと、ちょっぴりセンチメンタルな気分になってしまうわね。
各戸用に設置されたダストシュート。各家庭にダストシュートがあると便利よね。とはいえ、ダストシュートは臭いや害虫などの問題でほとんど使われていなかったんだけど。
緑も多く環境もバツグン。取り壊されてしまうのが惜しいくらいよ。
E棟の奥には「桐ヶ丘東地区集会場」があるわ。こちらも昭和感が漂う、かなりの激渋物件ネ。
いまは全く使われている気配はないけれど、昔は多くの人で賑わったんだろうな・・・
草が生い茂り廃墟感が漂う。栄枯盛衰の儚さを感じるわね・・・
集会所からE棟を眺める。
そして後ろを振り返ると、建て替えられた綺麗な桐ヶ丘団地軍が。新旧のコントラストがスゴイわね。
【桐ヶ丘団地】残された給水塔【北区立中央公園】
続きましては桐ヶ丘団地一帯に併設された「北区立中央公園」に入っていきましょう。
公園のわりに子供の姿はなく、近所のおじさんや工事のお兄さんが休憩をしていたわ。ここは近くに小学校があるんだけどね・・・
昭和の時代には多くのちびっこたちで賑わっていたんだろうなぁ・・・
公園をずんずん進んでいくと、桐ヶ丘団地の給水塔を見ることができるわ。ただこの辺りも既にフェンスが張られ、近づくことはできないようになっていたわ。
かなり建て替え工事が進んでいて、給水塔が取り壊されるのも時間の問題ね・・・
建て替えが進む「桐ヶ丘団地」「桐ヶ丘中央商店街」を散策しよう!
今回は「桐ヶ丘団地」と「桐ヶ丘中央商店街」の現在の様子をお伝えしたわ。着々と建て替え工事が進む「桐ヶ丘団地」。一応全棟建て替えはするようなので、今残っている昭和の団地群はいずれ消滅してしまうわ。昭和の雰囲気を味わいたい方は是非今のうちに見学を!
☆団地は住宅です。住人の迷惑にならないように楽しく見学しましょう!☆
近隣の赤羽台団地(現:ヌーヴェル赤羽台)も忘れずに!
桐ヶ丘団地に行ったら、近隣の赤羽台団地(現:ヌーヴェル赤羽台)の事も忘れないで!
今ではすっかり綺麗になっていて、昭和の雰囲気は少なくなってしまったけど、何を隠そう筆者の団地への憧れは、赤羽台団地から始まっているわ。
赤羽台団地のスターハウスは現存していて、国の有形文化財に登録されているの!!
令和5年の春頃には、八王子にあったURの集合住宅歴史館が、ここ赤羽台団地のスターハウス近隣に移転してくるのよ☆☆
楽しみったらないわよネ♬
桐ヶ丘中央商店街の場所
〒115-0054 東京都北区桐ケ丘1丁目9−2
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