
読売新聞都民版の人気連載「秋山武雄の懐かし写真館」。著者の秋山武雄さんは70年以上東京の街角を撮影するアマチュア写真家であると同時に、浅草橋で120年続く老舗洋食店「一新亭」の三代目マスターでもある。
連載をまとめた著書「東京レトロ写真帖」も刊行しており、筆者のように昭和を知らない昭和マニアにとって、当時の貴重な写真と秋山さんの軽快で親しみやすい文章は、昭和の空気感をもろに感じることができとてもためになる本だったりする。
ちょいちょい「東京レトロ写真帖」をめくり昭和にタイムスリップしている筆者は、いつか秋山さんのお店「一新亭」に行かねばとは思いつつ、なかなか行く機会がなかったのよね。
が、今回ついに足を運んできたので、その美味しさとすばらしさをレポートしちゃいますネ♪
【浅草橋】昭和レトロな洋食店「一新亭」の外観

JR総武線/都営浅草線の浅草橋駅から歩くこと7分。外観をみただけで美味しいものが出てきそうな雰囲気ビンビンの、一軒の洋食店が見えてきたらそこが今回の目的地「一新亭」さんヨ。

年季を感じる昭和のヴィジュアルは、長い年月この地で愛されてきたことの証拠。
まぁ、それもそのはずで「一新亭」が創業したのは、な、なんと明治39年(1906)!!!!120年近く前という老舗中の老舗なのだっ!!!
現店主である秋山さんが昭和12年(1937)生まれの御年88歳なのだけど(2025年現在)、そのお祖父様が開業したってんだからその歴史の深さを感じさせる。

そんなに歴史があるお店って聞くとちょっと構えちゃうけど、下町の親近感と懐かしさを感じさせる雰囲気には、思わずほっとしちゃうわネ。
【浅草橋】昭和レトロな洋食店「一新亭」の店内とメニュー

一歩店内に足を踏み入れると、4人ほどが座れるテーブル席が4組ほど置かれ、大方の座席は既に埋まっているほど混雑していたわ。
少人数用の座席やカウンターはないため、テーブル席はすべて相席。わちゃわちゃした感じが下町の温かみを感じ、どきどきしちゃう。(満席のため店内の写真は撮れずです)
そして壁には秋山さんの新聞記事や著書の宣伝記事などがたくさん貼ってあったわ。

そしてもちろん秋山さんが撮影した写真なんかも展示してある。

そしてこちらは掲示してあるメニュー表。
なんといっても「一新亭」さんの名物は、ライス界の三銃士でもあるハヤシライス・オムライス・カレーライスが一皿に盛られた三色ライス♡
この三色ライスができた経緯がまた胸あつで、以前お店のオムライスが取材を受けた際に、遠方からも食べに来てくれる方が増えたそうなの。そのときにお客さんから「次はカレーを食べに来る、次はハヤシライスを・・・・」と仰るかたが多かったため、何度も来るのは大変だしいっぺんに味わってもらおうと、三色ライスを考案したんですって!
カスタマーサティスファクション爆上がりのこの考え方、さすがだわ。

そして大盛りもできるうえ、コロッケやメンチ・カツ・魚・カキなど豪華フライ系がトッピングもできちゃうのだ♡
【浅草橋】昭和レトロな洋食店「一新亭」の絶品♡「三色ライス」

はいはいはい〜っ!そしてこちらが注文した三色ライス(1350円)ヨ♡
今回はコロッケ(200円)までトッピングしちゃった☆

群雄割拠のライス界において不動の人気を誇る3ライスが美しく盛られた姿には、胸の高鳴りがとまらない♡
そしてこれ、かなりもりもりに盛られているけど、大盛りじゃあないからね。普通盛りでこの盛りって太っ腹すぎる!

そしてなんとお味噌汁とお漬物までつきてきちゃう。

そして美しさや太っ腹さだけでなく、お味だったもちろんバッチグーよ♡
薄焼きたまごに包まれたしっかり目のケチャップライスのオムライスも、優しくなつかしいごろぐろ具材のカレーライスも、ほろほろお肉が本格的なハヤシライスも、甲乙つけがたいぐらいどれも美味しいの♡
あ!勿論トッピングのコロッケもバッチグー♡ほくほくのじゃがいもにしっかり下味が付いており、完全に筆者ごのみ♡
全部が全部完璧なまでのバランスで保たれていて、まぜまぜしても美味しい♡

美味しいものがひとさらに盛られた三色ライス。欲張りな欲望を叶えてくれる素敵な一品だったわ♡
そして帰りしな、厨房にいた秋山さんと少しお話もさせていただき大満足!読売新聞の連載のこととか、写真のこととか、もちろんお店のことなどお話していただきかなり嬉しかった!いつまでもお元気で昭和の語りべ、そして「一新亭」マスターとしての活躍を期待しております。
【浅草橋】昭和レトロな洋食店「一新亭」の場所・詳細
〒111-0053 東京都台東区浅草橋3丁目12−6
JR総武線/都営浅草線 浅草橋駅から徒歩7分
営業時間:11時30分~14時30分(土日定休日)
(営業時間や営業日は状況により変更となる可能性あり)
🚭全席禁煙


コメント