全国1億2000万人のホットケーキファンの皆さまこんにちは!
皆さまはホットケーキの名店といえば、どこのお店を思い浮かべますか?
筆者が真っ先に思い浮かべたのは平成24年(2012)に惜しまれつつ閉店した、神田須田町にあった「万惣(まんそう)フルーツパーラー」。
波正太郎先生も万惣のホットケーキを愛し、エッセイ「むかしの味」で紹介しているほどの名店なんですもの。
筆者もこどものころから密かに憧れていて、初めて万惣のホットケーキを食べたときは、いたく感動したものよ。
最近年なのか、むかしのことばかり思い出してネ、万惣のホットケーキをまた食べたいナァ、なんて叶わぬ思いを巡らせる日々を送っていたの。
手に入らないとわかっていると、よけいに欲しくなるのが人間の性。もう万惣のホットケーキは食べられないとわかっているから、より食べたくなってしまう・・・・
そんな悶々とする日々を送りながらも、ふと思ったの。
万惣のホットケーキを食べることができないのならば、万惣の意思を継ぐホットケーキを食べたらいいじゃない、と。
あいにく都内には万惣系と呼ばれるホットケーキが食べられる、「万惣フルーツパーラー」から派生したお店がいくつかある。
今回はそんな万惣系の中でも長い歴史を持つ蒲田にある「シビタス」さんへ、万惣の面影を求めてお邪魔してきたわ。
【蒲田】王道の万惣系!「シビタス」の歴史【昭和レトロ喫茶】

今回お邪魔する「シビタス」さんがあるのは、蒲田駅直結の東急プラザの4階。
お店に向かう前に、ここでちょっくら「万惣フルーツパーラー」の歴史を学んでおきましょ。
「万惣フルーツパーラー」の母体である万惣商事が開業したのは、なんと江戸時代である弘化3年(1846)!当時は水菓子と呼ばれた果物を販売している会社だったの。
その後昭和2年(1927)にフルーツパーラーを開業、3年後の昭和5年(1930)には既にホットケーキの提供を始めていたのだとか!(諸説あり)
いまでも喫茶店のホットケーキなんてときめきの食べ物なのに、当時はさぞハイカラでモダンなものだったのだろうなぁ。
※ホットケーキは大正12年(1923)年に日本橋の三越デパートの食堂で“ハットケーキ”の名で提供されるようになり、広まっていったと言われている。

そして昭和43年(1968)に蒲田に「万惣フルーツパーラー 蒲田支店」をオープン。これが現在の「シビタス」で、元々は万惣フルーツパーラーの支店として歴史をスタートさせているの。
支店として始まっているだけあり、「シビタス」のホットケーキは本店開業時のシェフ・加茂謙氏のレシピに基づき作られているのだそう。
店名が変わったいまでもホットケーキのレシピは変わらず、当時の伝統を守り続けているのだとか。
ちなみに、「シビタス」がある東急プラザ蒲田が開業したのも昭和43年(1968)。東急プラザ蒲田の歴史とともにあるお店っていうのも、なんだかグッとくるわよネ。
【蒲田】いざ!万惣系ホットケーキを求め「シビタス」へ【昭和レトロ喫茶】

さぁさぁ、では「万惣フルーツパーラー」と「シビタス」の歴史が少しわかったところで、いよいよお店へレッツラゴーよっ☆
「シビタス」がある東急プラザ蒲田4階へと向かいましょ。

4階に突如現れる、クラシカルなお店が今回の目的地「シビタス」さんよ。
上品な雰囲気はさすが百貨店の中の喫茶店といった感じ。

漢字で書くと「市美多寿」
夜露死苦的な?絶対違うと思うけど・・・・

しっかりホットケーキの案内板?もあって、ホットケーキに対するプライドと誇りと伝統を感じるわ。

そしてそんな歴史のあるホットケーキには、たくさんの種類があり、どれにしようか目移りしてしまう♡
万惣を踏襲しているだけあり、フルーツ系が充実しているみたい。
- スタンダードホットケーキ
- フルーツホットケーキ
- 小倉フルーツホットケーキ
- チョコレートフルーツホットケーキ
- キャラメルフルーツホットケーキ
さらには、スナックホットケーキという名の食事系も存在し、ハムやフランクと共にがっつりいけちゃうのもある!
いやぁ〜これは迷うなっーほうが無理な話で、幸せな選択を迫られることになっちゃう。
【蒲田】昭和レトロな喫茶店「シビタス」のキャラメルフルーツホットケーキとバナナチョコシェイク

魅力的なホットケーキの中から迷いに迷い、今回はキャラメルフルーツホットケーキ(980円)を注文。
お供には復刻バナナチョコシェイク(880円)を。

まずはホットケーキに取り掛かる前に、復刻バナナチョコシェイクを味わうとしましょ♪
シェイクって喉は潤わないから飲み物としてはどうかと思うのだけど、『復刻』という文字に弱いもので、思わず注文してしまった。

まぁ確かに、確かに喉は潤わないのよ。でも、でもお味はバッチグーなの♡
すっごくバナナが濃厚♡
バナナが自然な甘みなので、濃厚なのにさっぱり感もあり、くどくないのが嬉しい。
いやぁ〜これは美味しすぎる♡
万惣系だからか、フルーツの味も大切にしているのが伝わってくるシェイクだわ。

シェイクを一通り堪能したところで、メインのホットケーキへと手を伸ばしましょ♪
まぁるくふわふわで均等の取れたホットケーキは、まるで芸術作品♡
初めて万惣のホットケーキを食べた時に、均一で美しい姿に惚れ惚れしたのを思い出したわ。
「シビタス」のホットケーキも負けず劣らずな美しさで、運ばれて来た瞬間、思わず感嘆の声を漏らしてしまった。

キャラメルソースのかかった、フルーツとアイスクリームは別皿で提供。
なんかもぅ、これだけでも完璧なスイーツよネ。

いやぁ〜、本当に美しい♡

それでは、シロップをた〜っぷりかけていただきます♡

うーーーーーーーんっ♡
もうねぇ、お味はバッチグーに決まっているじゃない!
ふわっとした弾力のあるホットケーキは、表面はカリッと、中はしっとり&もっちりでまさに完璧な王道万惣系ホットケーキ♡
シロップも優しい甘さで、ホットケーキの美味しさを引き出すのにいい仕事してますよ!

キャラメルソースのかかったフルーツやアイスクリームを乗せて食べても、勿論最高の美味しさ♡
おいしいもの✕おいしいものですもの、よりおいしいに決まっているのヨ。
数年前に某芸人さんが、”パンケーキ食べたい〜♪パンケーキ食べたい〜♪”という雄叫びとともに、“蒲田は汚〜い♪”とか言ってましたけど・・・・
いや、来いよ、汚いとか言ってないで、パンケーキもとい、ホットケーキを食べに蒲田に来いよ!こんなうまいホットケーキ食べられるんだから、汚いとか言ってる場合か?
とりあえず蒲田に来い!!!
・・・・・とかなんとか、あまりの「シビタス」さんのホットケーキの美味しさに、そんなどうでもいい事を考えてしまったとさ。
みなさんもぜひホットケーキを食べに蒲田の「シビタス」さんへ足を運んでみてネ♡
【蒲田】王道の万惣系!「シビタス」のホットケーキを食べにゆこう【昭和レトロ喫茶】

はい、今回は平成24年(2012)に惜しまれつつ閉店した、神田須田町にあった「万惣(まんそう)フルーツパーラー」の味を求めて、蒲田にある「シビタス」さんへお邪魔してきた様子をお伝えしたわ。
銅板で美しく焼かれたホットケーキは、万惣フルーツパーラーの歴史を受け継ぎつつ、「シビタス」の味も追求していて、とても感動しちゃう美味しさだったわ。
万惣のホットケーキを食べたことある人もない人も、満足できる味だと思うの。
ぜひ皆様も「シビタス」のホットケーキを堪能してみてはいかが?
【蒲田】昭和レトロ喫茶「シビタス」場所・詳細
〒144-0051 東京都大田区西蒲田7丁目69−1 東急プラザ蒲田 4F
蒲田駅直結
営業時間:10時00分~19時30分
店内禁煙
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