子供の頃、祖母や母と一緒にデパートに行くのが好きだった。大人たちの買い物に付き合い、地下の食品売り場や婦人服売り場を見ていると、なんだか自分も大人になったような気がしてワクワクした。大人たちの買い物が済むと、おもちゃ売り場に行きシルバニアファミリーかリカちゃんのお洋服を買ってもらえるのが嬉しかった。
そして、たま〜にデパートの食堂に連れて行ってもらい、キラキラ輝く宝石箱のようなプリンアラモードを食べるのが楽しみだったのを憶えている。
そんな幼少の頃を思い出していたら、無性にデパートの食堂のプリンアラモードが食べたくなってしまった・・・ということで!そんな思い出を胸に、行ってきました、デパートの食堂に!
今回伺ったのは日本橋三越本店にある「特別食堂 日本橋」。ラグジュアリーで洗練された空間で、上品なプリンアラモードを食べてきた様子をお伝えします。
【歴史的建築】日本橋三越本店の本館
今回デパートの食堂にあるプリンアラモードを求めてやって来たのは、日本橋三越本店。
日本橋三越本店の本館建物は大正3年(1914)に竣工されて以降、増改築を行いながら昭和10年(1935)に現在の建物の原型を形成したという、かなり素敵なレトロ建築。そして平成28年(2016)に国の重要文化財に指定されたという、歴史的にも価値のある建物。
そんな歴史ある日本橋三越本館だけど、幼少期の筆者が行っていたのは、祖母宅の近所にある髙島屋かそごうだった為とくに縁があるわけではない。日本橋三越なんてセレブが行く場所なので、庶民の筆者家が足を踏み入れる領域ではなかったのだ。
(※髙島屋もそごうも歴史あるデパートですが、筆者が行っていたのは本店ではないため、わりとカジュアル感があった。)
正直言うと大人になった今でも庶民、いや貧民の筆者は、今回人生で初めて日本橋三越の中に入ることになった。場違い感が漂ってるんじゃないかと、無駄にドキドキするわ・・・
だって・・・日本橋三越のウインドウこれよ?「叙勲・褒章季節ですね」なんて同意を求められても困惑するんですけど・・・三越に「おまかせ下さい」なんて言われても、おまかせする事など悲しいかな、生涯おとずれる事はないだろうな・・・
三越のライオン像を見ながら、いざ店内へ!心做しか中から出てくるお客様が、全員「叙勲・褒章」を受けるようなセレブに見えてくる不思議・・・
【日本橋三越本店・本館】「特別食堂 日本橋」
セレブに揉まれながらやって来たのは、本館7階の「特別食堂 日本橋」。
この「特別食堂 日本橋」が現在のスタイルでオープンしたのが、昭和の東京オリンピックが開催された昭和39年(1964)。きっと先祖代々のセレブたちは、親子三世代で来てたりするんだろうなぁ・・・。
入り口の前に並ぶ食品サンプルは、筆者が普段見慣れている昭和の喫茶店のものとは違い、寿司や高級な洋食が並び重厚な雰囲気。
それもそのはず、「特別食堂 日本橋」の寿司は「旭鮨総本店」、和洋食は「東京會舘」が提供しているのだ!どちらも高級なイメージしかない!!
【日本橋三越本店・本館】「特別食堂 日本橋」の店内
筆者が伺ったのがお昼時だったこともあり、お客様たちでかなり混雑していた。そのため座席に案内されるまで待合室で待つことに・・・
この待合室もかなり高級感のある作りで、待っている方たちも上品なマダムや、ダンディな紳士ばかり。みんな仕立ての良い服を着ており、ここでもセレブ感が漂っている。ハッキリ言って、筆者はかなりこの空間で浮きまくっていた・・・
待合室には大正時代の三越のポスターが飾られており、かなり興味深い。さすが、歴史ある百貨店・日本橋三越本店だけあるわね・・・
40分程待って、ようやく座席へ。座席はかなり広々していて、ラグジュアリーなつくり。寿司カウンターや個室まであるという、セレブな世界にクラクラしてきちゃう・・・
ワイングラスで出てくる水が高級感ありまくり!高級なお店は水も有料という話を聞いたことがある・・・もしやこの水も¥2000ぐらい取られるんじゃないかと無駄にドキドキしてしまった。(この水は無料です。)
【日本橋三越本店・本館】「特別食堂 日本橋」のプリンアラモード
はい、そしてきました、日本橋三越本館・「特別食堂 日本橋」のプリン・ア・ラ・モード(¥1100)
セレブの巣窟で食べるプリンアラモードはどんだけお高いのか心配だったけど、普段喫茶店で食べているプリンアラモードより若干高いぐらいだったため、ちょっと一安心・・・
まぁ〜なんと、クラシカルでレトロなプリンアラモードなんでしょう♡
イチジクが入っているプリンアラモードを筆者は人生で初めて見ましたよ!(季節によってフルーツは変わるみたい。)器も上品で美しい!芸術品のような曲線は、気品あふれるプリンアラモードにぴったりネ。
そしてお味も素晴らしくバッチグーな美味しさ♡主役のプリンはコクがあり甘すぎず上品で、アイスクリームはとても濃厚。そこにイチジクはじめ、新鮮なフルーツが加わり最高のハーモニーを奏でている。
筆者が子供の頃にデパートで食べたものとはちょっと違うけど、上品で美しいこのプリンアラモードは、大人が楽しめる極上のスイーツといった感じネ。
あまりにもラグジュアリーな空間過ぎて、筆者の幼少期の思い出と重なる部分はなかったけれど、普段は足を踏み入れることのないセレブな雰囲気に貴重な経験ができたので大満足だったわ。
【日本橋三越本店・本館】「特別食堂 日本橋」場所・詳細
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1丁目4−1 日本橋三越本店 7階
東京メトロ銀座線/東西線 A4出口から徒歩4分
営業時間:11時00分~19時00分(状況により営業時間は変更する可能性もあり)
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