昭和48年(1968)に世界初の市販用レトルトカレーとして発売されたボンカレー。何度もリニューアルを繰り返しながらも、発売から55年以上経った今でも人々に愛され続けているわ。
いまだに田舎やレトロスポットで発売当時のボンカレーの琺瑯看板を見かけると、懐かしい気持ちになり、無性にあの看板のボンカレーが食べたくなってしまう・・・40年以上前に「ボンカレーゴールド」という名称になりパッケージも変更されているため、筆者は発売当時の味を知らないにも関わらずだ。これはもぅ、我々日本人のDNAにボンカレーが組み込まれているのではないかと疑ってしまうほど、ボンカレーが生活に根付いている証拠かもしれない・・・
なんてことを日々思っていると、10年程前に「沖縄のボンカレーは琺瑯看板の松山容子さんのパッケージで、味も昔のままだ!」というのがネットで話題になったことがあったわ。筆者も気にはなっていたものの、食べる機会がないまま10年・・・いつか食べたいと思っていたトコロ、2020年に「元祖ボンカレー」なる、沖縄のボンカレーよりも昭和感漂うボンカレーが発売されたのよ!
そこで筆者にふと疑問が生じたわ。「沖縄のボンカレーと元祖ボンカレー、どちらがより昭和のカレーなのだろうか?」と・・・
沖縄のボンカレーは発売当時の味のままと言われているけど、あえて”元祖”とうたい新商品を発売した大塚食品さんになにか意図があるに違いない!!
ここらでどちらがより『昭和のカレー』なのか決着をつけるため、それぞれのボンカレーを食べ比べてみることにしたわ。
「沖縄のボンカレー」と「元祖ボンカレー」
ふたつのボンカレーを比べていく前に、それぞれを知らない方のためにさくっとご紹介するわネ。
写真左側が沖縄限定で発売されているボンカレーよ。そもそも何故沖縄だけ昔ながらのボンカレーが売られているか気になるわよネ?
どうやら、昭和53年(1978)に「ボンカレーゴールド」が発売された際、当時はゴールドとオリジナルのボンカレーが併用で販売されていたそうなの。もちろん沖縄でも両方売っていたのだけど、沖縄の方の気質なのか、元々あった商品をずっと買い続ける人が多く、ゴールドは売れなかったみたい。ゴールドの売上が良くないため、オリジナルのボンカレー1本で勝負することになったんですって!
それ以来パッケージも味も変えずに、レトロカレーのまま、沖縄で発売され続けているのヨ。
そして写真右側は2020年に発売された、元祖ボンカレー。大塚食品のHPによると、発売当時の味わいはそのままに、野菜もお肉もボリュームアップしたのだそう。
発売した経緯はわからないけど、レトロブームに乗ったのかしら?まぁ昭和マニアとしてはありがたき幸せ。
【昭和のカレー】「沖縄限定ボンカレー」を食べてみよう!
さぁそれでは、早速沖縄のボンカレーをみていきましょ!
沖縄のボンカレーはあまくち・ちゅうから・からくちと3つのラインナップで発売中。
沖縄県内で購入できるのは勿論のこと、沖縄のアンテナショップやインタネットでも購入可能ヨ。ちなみに筆者は有楽町の沖縄アンテナショップ「銀座わしたショップ」で購入したわ。
沖縄限定版ボンカレー中辛10パックセット
大塚 沖縄限定版ボンカレー辛口10パックセット
沖縄限定版ボンカレー甘口10パックセット
【沖縄限定ボンカレー】レトロすぎるパッケージ
さすが当時から変わっていないだけあり、パッケージもとびきりレトロ♡琺瑯看板でおなじみの松山容子さんの微笑みが眩しいわっ!!
裏側にはしっかり首里城や海、ハイビスカスといった沖縄感満載の写真と共に【沖縄限定】の文字が入り、まごうことなき沖縄の風を感じる仕様になっているわ。
でっ!今のボンカレーって箱ごと電子レンジでチンできるじゃない?ところがどっこい、沖縄限定のボンカレーは、昭和スピリッツを引き継ぎ湯煎オンリー!!
パッケージや中身だけでなく、こんなところもしっかり昭和のレトルトカレーだなんてやるわネ。
【沖縄限定ボンカレー】原材料とカロリー・栄養成分
続いては原材料とカロリーや栄養成分をみていきましょ!(表記はちゅうからのもの。)
野菜(じゃがいも(国産)、にんじん)、ソテーオニオン、牛肉、小麦粉、食用油脂、カレー粉、砂糖、食塩、チャツネ、ウスターソース、トマトケチャップ、ポークエキス調味料、香辛料/調味料(アミノ酸等)、香料、酸味料、(一部に小麦・牛肉・大豆・バナナ・豚肉・もも・りんごを含む)
ちなみに一般的なボンカレーゴールドの原材料がこちら⇛⇛野菜(じゃがいも(国産)、にんじん)、ソテーオニオン、牛肉、小麦粉、食用油脂、砂糖、ブイヨン(ビーフ、チキン、ポーク)、チャツネ、食塩、カレー粉、カレーペースト、りんごペースト、脱脂粉乳、乳等を主要原料とする食品、香辛料、ソテーオニオンエキス、酵母エキス、エシャロットペースト/増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸味料、パプリカ色素、リンゴ抽出物、香料、(一部に小麦・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・りんごを含む)
ボンカレーゴールドの原材料と比べると、沖縄限定の方がだいぶシンプルなのがわかるわネ!
続いてはカロリーや栄養成分を見ていきましょ!
(180gあたり)■エネルギー:180kcal ■たんぱく質:5.2g ■脂質:9.2g ■炭水化物:20.3g(糖質:17.8g、食物繊維:2.5g) ■食塩相当量:2.7g
ちなみに一般的なボンカレーゴールドの栄養成分がこちら⇛⇛(180gあたり)■エネルギー:154kcal ■たんぱく質:4.3g ■脂質:6.5g ■炭水化物:20.7g(糖質:18.5g、食物繊維:2.2g) ■食塩相当量:2.3g
意外!!原材料がシンプルなので沖縄限定の方がカロリーや脂質は低いと思っていた!ただ、たんぱく質は沖縄限定のが高いので筋トレ民は沖縄限定を食べるのがいいかも(たいして変わらないんだけど・・・)!
【沖縄限定ボンカレー】実食!
さぁそれでは、いよいよ沖縄限定ボンカレーを食べてみましょ☆
今回はちゅうからにチャレンジ!
筆者は最近通常のボンカレーゴールドを(高いので)食べていないのだけど、見た目はこれぞボンカレーといった感じじゃない?
角切りのじゃがいもやにんじん、ちいさい肉など子供の頃からボンカレーってこんな感じだった気がする。(筆者が生まれる前にゴールドが発売されているため、オリジナルのボンカレーは食べたことないと思うんだけど。)
でも若干いまのゴールドより色が薄く、黄色みがかっている気がする。
ひとくち食べてみると、味も美味しい!うん、これぞボンカレーって味で、懐かしい感じがするわ。
今のものに比べると、ややスパイス感が薄く少し甘みを感じる。毎日食べても飽きのこないシンプルさが良いわネ♡
というか、沖縄のボンカレーは味も発売当時のままと聞いていたけど、ボンカレーって発売当時からこんな完成された味だったの!?昭和のカレー云々よりも、その高い技術にびっくりなんだけど!(もちろん当時より改良されている部分もあるのかもだけど。)
【昭和のカレー】「元祖ボンカレー」を食べてみよう!
では続いては2020年に発売された元祖ボンカレーをみていきましょ!
こちらは中辛のみの発売となっているわ。
筆者の近所のスーパーなどでは元祖ボンカレーが売っていなかったので、今回はインターネットで購入したわ。
【元祖ボンカレー】レトロすぎるパッケージ
元祖とうたっているだけあり、沖縄限定よりもより昭和感を醸し出しているパッケージ。松山容子さんの微笑みは変わらず眩しいわネ♡
より昭和感を演出しているのか、琺瑯看板をイメージしているのか、パッケージにはダメージ加工のようなプリントがされているわ。
より昭和レトロに寄り添った使用になっているわネ。
そしてなんと、こちらは現代の技術を取り込んだ、箱ごとレンチンできる仕様になっているじゃないの!!
さすが昭和好きの為のレトロ商品なだけあり、現代人の手間もしっかり考えているのね。
【元祖ボンカレー】原材料とカロリー・栄養成分
続いては原材料とカロリーや栄養成分をみていきましょ!
野菜(じゃがいも(国産)、にんじん)、牛肉、ソテーオニオン(たまねぎ、大豆油、なたね油)、小麦粉、豚脂、カレー粉、砂糖、食塩、チャツネ、ウスターソース、トマトケチャップ、ポークエキス調味料、香辛料/調味料(アミノ酸等)、香料、リンゴ抽出物、酸味料、(一部に小麦・牛肉・大豆・バナナ・豚肉・もも・りんごを含む)
こちらもゴールドに比べるとかなりシンプル。沖縄限定で入っていた食用油脂が豚脂に変わり、りんご抽出物が追加されているようね。表示順も違うので、似たようなものを使っていても比率が違うことで、沖縄限定とはまた別の味わいが楽しめそう♡
続いてはカロリーや栄養成分を見ていきましょ!
(200gあたり)■エネルギー:202kcal ■たんぱく質:5.6g ■脂質:11.0g ■炭水化物:21.6g(糖質:18.6g、食物繊維:3.0g) ■食塩相当量:2.4g
ゴールドや沖縄限定が一食辺り180gに対し、元祖ボンカレーはたっぷりの200g。そのため、カロリーなどは少し高めになっているわね。
【元祖ボンカレー】実食!
さぁそれでは、元祖ボンカレーをいただきましょ☆
うわぁぁぁぁああぁぁっぁ〜〜〜〜っ♡じゃがいもやにんじんがゴロゴロしていてお家でつくるお母さんのカレーっぽい♡
そして写真では少し分かりづらいかもしれないけど、沖縄限定よりもより色が薄い黄色いカレーになってる!!ヴィジュアルはすごく昭和のカレーっぽい♡
うん、そして味も美味しい♡ボンカレーなんだけど、よりお家で出てくる昭和のカレー味が強く、ノスタルジックな気分になっちゃう。
すごくまろやかで甘味があり、通常の中辛よりもマイルドな気がするわ。うん、これは昭和のカレー。
大塚食品のHPには、
発売当時の懐かしの味わい。
引用:大塚食品HP
世界初の市販用レトルトカレーであるボンカレー(現在、沖縄限定発売中)の特長であるあめ色たまねぎのコクと炒めた小麦粉の香ばしい味わいはそのままに、野菜やお肉をボリュームアップしました。
との記載があったので、沖縄限定をベースにしてはいるものの、より昭和感が高まっているのかも♡
「沖縄限定ボンカレー」「元祖ボンカレー」どちらが昭和のカレー??
今回沖縄限定ボンカレーと元祖ボンカレーを食べ比べてみて、どちらも美味しく昭和を感じる味だということがわかったわ。
それぞれ良いところはあるけど、個人的には元祖ボンカレーのほうがより昭和のカレーだった気がする。
沖縄限定ボンカレーは沖縄土産に買って帰れば喜ばれるだろうし、元祖ボンカレーはお年寄りから小さなお子様までご家族で楽しめそう♬
どちらも美味しいし、改めてボンカレーのクオリティの高さを実感しちゃった。昭和・平成・令和と美味しいものを作り続けている大塚食品さんには感謝しかないわよネ。
是非皆さまも昭和に思いを馳せながら、昭和のカレー沖縄限定ボンカレーと元祖ボンカレーを食べてみてはいかがかしら?
沖縄限定版ボンカレー中辛10パックセット
大塚 沖縄限定版ボンカレー辛口10パックセット
沖縄限定版ボンカレー甘口10パックセット
コメント