建築家の黒川紀章により設計されたメタボリズム建築の代表作「中銀カプセルタワービル」。昭和47年(1972)に建てられて以来、機能的な居住スタイルと美しいデザインで建築的価値だけでなく、アートとしても支持されている貴重な昭和遺産。
でも残念なことにそんな「中銀カプセルタワービル」も老朽化には勝てず、今年2022年には解体が予定されているの・・・
解体されるのはショックだし寂しいけれど、「中銀カプセルタワービル」の歴史を紡ぐ光として、埼玉県にある北浦和公園に「中銀カプセルタワービル」のモデルカプセルが展示されていると聞きつけ見学してきたわ。
今回は埼玉まで「中銀カプセルタワービル」のモデルカプセルを見学してきた様子をレポートするわね。
\本物の「中銀カプセルタワービル」を見学した様子はこちらをどうぞ!/
北浦和駅からすぐの北浦和公園に「中銀カプセルタワービル」が展示
「中銀カプセルタワービル」のモデルカプセルが展示されている北浦和公園の最寄り駅は、京浜東北線の北浦和駅。東京駅からも30分ほどで到着できるのでアクセスは良好♬
北浦和駅の西口から徒歩3分ほどで埼玉県北浦和公園に到着!
北浦和公園で「中銀カプセルタワービル」の貴重なモデルカプセルを見学!
北浦公園の入口を入り、少し進むと白く輝くカプセルを発見!
おぉぉぉぉぉぉおぉぉ!!!!まさしくあれは「中銀カプセルタワービル」のカプセルじゃあ〜りませんか!!!
正面の丸窓から見た「中銀カプセルタワービル」のモデルカプセル。
残念ながらモデルカプセルの中に入ることは出来ず。窓から中の様子を見学するのみになっているわ。
窓側には備え付けのベッド、壁側にはテレビやオープンリールのテープレコーダーが残されており、当時の備品もそのままキープされているのがウレシイ♡
3点ユニットにつながる扉もしっかり確認できる。
背面から見たカプセル。タワーにはめ込むための突起物もしっかり健在。
銀座の喧騒だけじゃなく、埼玉の緑豊かな公園にもしっかり溶け込むカプセルはサイコウにイカした存在ね。
窓側に設置された固定ベッドがしっかり確認できる。
可動式のデスクも健在。
全体を通して光が差し込みすぎで写真が見づらくてスミマセン・・・
なんで埼玉に「中銀カプセルタワービル」のモデルカプセルがあるの?
そもそもなんで銀座から離れたここ埼玉に「中銀カプセルタワービル」のモデルカプセルがあるか気になるところよね・・・
このモデルカプセルは元々、「中銀カプセルタワービル」の1階にモデルルームとして設置されていたの。その後2011年〜2012年に森美術館で行なわれた「メタボリズムの未来都市展 ― 戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」という企画展で展示された後、ここ埼玉県北浦和公園に運ばれたってわけ。
北浦和公園にある埼玉県立近代美術館も黒川紀章が建築
モデルカプセルが設置されている北浦和公園には、埼玉県立近代美術館が併設されているんだけど、この埼玉県立近代美術館も「中銀カプセルタワービル」と同じく黒川紀章が設計したもの。
国立新美術館などたくさんの美術館建物も建築してきた黒川紀章だけど、昭和57年(1988)に施工されたここ埼玉県立近代美術館が初めて設計した美術館なんですって。
その縁もあってか北浦和公園に設置されているみたい。
北浦和公園で「中銀カプセルタワービル」を堪能しよう!
もうすぐ解体されてしまう「中銀カプセルタワービル」。その姿を失くしても、保存されたモデルカプセルがある限り素晴らしさや美しさは永遠に忘れることはないでしょう・・・
ぜひ皆様も北浦和公園でその雄姿を感じてみてはいかがでしょうか?
\本物の「中銀カプセルタワービル」を見学した様子はこちらをどうぞ!/
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